社内の関連部署と力を合わせ、
あらゆるリスクを視野に品質を守る
- 前職
- 電子部品メーカーでリチウムイオン電池の開発、製造、評価(5年半)
- 入社年
- 2008年 キャリア入社
- 所属
- 大江工場 ディスプレイ材料品質保証部
- 勤務地
- 愛媛
※掲載内容は取材当時のものです(2026年5月)
Part 1
リチウムイオン電池の開発経験を活かし、
電池部材の品質保証にチャレンジ
前職での仕事内容を教えてください
大学・大学院では応用化学を専攻し、無機化学系の研究室で超伝導をテーマとする研究に取り組みました。卒業後は電子部品メーカーに就職し、リチウムイオン電池の開発に従事。経験を積むに従って、リチウムポリマー電池の工場の立ち上げ、製造・評価といった業務も幅広く担当しました。
転職前、どんな課題感を抱えていましたか?
当時、リチウムイオン電池はノートPCや携帯電話用途向けに開発していましたが、価格競争が激しく、日本の中小メーカーは苦戦しており、社内におけるリチウムイオン電池を扱う部署の存続意義が見出しにくくなっていました。
住友化学を選んだ決め手は何でしたか?
自分の経験が活かせる企業や職種を探す中で、住友化学がセパレータという電池部材の品質保証の経験者を募集していることを知りました。セパレータは電池の正極と負極を分離する膜のことですが、前職のリチウムイオン電池の開発経験を通して十分な知識を有していました。「品質保証」という業務は新たなチャレンジになりますが、セパレータの知識をもとに挑戦してみたいと思い応募しました。品質保証のスキルを身に付けることで、将来的には電池部材に限らず、住友化学のさまざまなプロダクトの品質保証に携わることもでき、製品の市場動向に左右されずにキャリアを積み重ねていけると考えたためです。
前職との比較 — O. T.さんが感じた違い
住友化学
-
安全に対する意識が高い
作業の安全と製品の安全性のための厳格なルールが浸透
-
主体的に学べる環境がある
経験豊富な先輩によるOJTに加え、教育リソースが充実
-
ワークライフバランスに配慮した働き方ができる
チームで業務を進めているため、誰かが休暇を取っても互いにサポートし合える環境
入社後、新しい職場にはスムーズに適応できましたか?
私の場合は、前職で慣れ親しんでいた電池部材に関する品質保証業務でしたので、比較的スムーズに適応できたと思います。キャリア入社の人材を対象にした導入教育で、住友化学の事業の方向性など、早い段階で会社の全体像を理解できたことも良かったと思います。また、住友化学では作業や製品の安全に関するルールが厳格に整備されており、初めての品質保証業務に安心して取り組むことができました。さらに、業務に関連する知識を習得する研修プログラムが用意されており、リスク管理などについて学ぶことができました。
Part 2
職種を横断したキャリアで視野を広げ、
品質保証で新しい価値の提供を目指す
今の仕事内容を具体的に教えてください
スマートフォンや車載用ディスプレイなどの表示性能を支える「偏光フィルム」の品質保証業務に携わっています。私が所属するチームのミッションは、ものづくりの上流から品質上のトラブル発生を未然に防ぐことです。品質設計に関するラインのリーダーとして、初期流動管理、リスク情報のデータベース化、潜在的リスクの洗い出しと量産化の支援などを担当しています。それぞれの業務をチームメンバーに担当してもらい、私自身は各担当者をマネジメントする立ち位置で仕事をしています。
社内の研究・生産技術・試作品評価・製造に至る各部門、グループ会社とも日常的に力を合わせながら業務を進めています。
社内の研究・生産技術・試作品評価・製造に至る各部門、グループ会社とも日常的に力を合わせながら業務を進めています。
入社後は品質保証だけでなく、研究開発も手がけておられますね
住友化学に入社した当初の3年9ヶ月は、電池部材であるセパレータの品質保証に取り組みました。その後、研究開発部門に転じ、14年間にわたって研究に従事しています。そして、ディスプレイ材料の品質保証部に異動するというキャリアを歩んできました。異なる職種を経験したおかげで、以前より広い視野で仕事に向き合えるようになったと感じています。品質保証に携わる現在も、製品は違いますが、研究部門のメンバーがどのような考え方で研究開発に取り組んでいるのかはよく分かります。研究部門の想いに寄り添いつつ、コミュニケーションを密にしてあらゆるリスクを俯瞰し、確実に品質が担保できる製品をお客様にお届けすることに貢献したいと考えています。
職場の雰囲気と一日のスケジュールを教えてください
所属する部署では、落ち着いて仕事に向き合う方が多く、質問するととても丁寧に説明していただけます。自社製品の品質を守る業務に真摯に取り組む人が多く、住友化学らしい温かみのある雰囲気の職場だと思います。
Time Schedule
O. T.さんの一日(在勤日のスケジュール例)
8:00
出社
本日の予定およびメール内容の確認。会議資料の確認
9:00~11:00
会議
欠陥評価の解析結果などを報告
11:00~12:00
各種情報源を精査し、データベースへ登録すべき情報を判断。登録を指示
12:00~13:00
昼休憩
13:00~14:00
新商品の品質保証に取り組むうえで必要となる光学についての知識を自主的に勉強
14:00~15:00
初期流動の結果の確認
合否判断の妥当性の確認
15:00~16:00
欠陥の目合わせ
研究・生産技術・品質保証のメンバーが集まり、開発品の欠陥が納品後にどのような問題になるかを討議
16:00~16:30
会議議事録の確認
担当者が作成した午前中の会議議事録について、内容の過不足や認識齟齬がないかなどを確認
16:30~17:00
評価依頼の相談、確認
17:00~18:00
欠陥の評価結果のまとめ
18:00
退勤
Part 3
品質保証の新しい手法を考案。
技術者としての自信につながった
仕事の中で「やりがいを感じる」のはどんな時ですか?
品質保証部では、これまで製品にどのような不具合があり、それをどのように解決したかをデータベース化しています。このリスクデータベースの情報から、新しい製品に発生している不具合や、潜在的な不具合を解決する糸口がつかめることがよくあります。
私自身を含めて、ものづくりに関わるすべての部署の社員にとって、このデータベースは事業における価値あるナレッジの宝庫です。住友化学では多様な部門間の異動を経てキャリアを積み重ねる社員が多いので、ディスプレイ材料事業での業務にチャレンジする過程で、データベースを有効に活用していただけます。私たちが日々データを更新していくことが、将来誰かの課題解決のヒントになり、そこに大きなやりがいを感じています。
私自身を含めて、ものづくりに関わるすべての部署の社員にとって、このデータベースは事業における価値あるナレッジの宝庫です。住友化学では多様な部門間の異動を経てキャリアを積み重ねる社員が多いので、ディスプレイ材料事業での業務にチャレンジする過程で、データベースを有効に活用していただけます。私たちが日々データを更新していくことが、将来誰かの課題解決のヒントになり、そこに大きなやりがいを感じています。
住友化学だからこそできた「挑戦」や「成長」はありますか?
キャリア入社して1年目から、新しい品質保証の手法をその原理から考え、関連部署の協力を得て装置化し、電池部材の量産設備に適用したことがあります。前職でリチウムイオン電池の開発を経験していたことで、品質保証のアイデアにもつながったと感じています。また、キャリア入社したばかりの自分の新しい提案を、会社が認めてくれたことは非常にうれしい経験でした。この「住化法」と呼ばれる手法の導入によって、これまでよりコストを抑え、簡単な治具で精度の高い品質を担保することが可能となり、社内で工場長賞を受賞しました。私自身も新しい挑戦を通じて一つの自信を得て、技術者として成長につながったと思います。
今後のキャリアビジョンを教えてください
ディスプレイ材料の品質保証業務は、私にとって今年度からの新しい挑戦になります。偏光フィルムに求められる機能など、今は光学的な知識を集中的に学んでいるところです。研究開発、製造、事業部など、関係部署と技術的に深い議論ができるまでの知識をなるべく早く身に付け、より高品質の製品を提供できる体制を強化していきたいと考えています。
Part 4
のどかで美しい環境に恵まれ、
週末に豊かな時間を楽しんでいます
転職後、働き方や生活面で変わったことはありますか?
愛媛での生活は初めての経験でしたが、新しい発見がたくさんありました。落ち着いた環境で、交通量が少ないので趣味のドライブに出かけやすくなりました。愛媛と高知にまたがる「四国カルスト」では、雄大な高原の風景が楽しめますし、松山に向かう「桜三里」と呼ばれる山道は数千本もの桜が見事であり、秋には紅葉もきれいです。
仕事面では、前職より残業が減りました。仕事に慣れ、経験年数が増えるに従って残業時間は少なくなっています。また、週末の前後に有給休暇を取るなど連続した休みが取得しやすく、家族旅行を楽しんでいます。
仕事面では、前職より残業が減りました。仕事に慣れ、経験年数が増えるに従って残業時間は少なくなっています。また、週末の前後に有給休暇を取るなど連続した休みが取得しやすく、家族旅行を楽しんでいます。
Private
O. T.さんのオフの過ごし方