Interview
プロセスエンジニア 経験者採用
N. K.
ガラス張りの建物前に立つN. K. ガラス張りの建物前に立つN. K.

優秀な人材と触発し合いながら、
工業化プロセスの高度化に挑む

前職
食品メーカーで生産技術開発(8年間)
入社年
2023年 キャリア入社
所属
工業化技術研究所
勤務地
大阪
※掲載内容は取材当時のものです(2026年5月)

Part 1

キャリア — なぜ住友化学へ?

食品の生産技術開発から、
化学工場のプロセス開発へ

前職での仕事内容を教えてください
大学・大学院では、有機溶媒の回収・再利用プロセスで使う「分離膜」の研究をしていました。化学工学のバックグラウンドが活かせる業界を幅広く見て、前職の食品メーカーに就職しました。前職では、海外工場の立ち上げ・量産に向けて多数の実験を行い、製造装置の開発・導入を支援。食品製造は装置の果たす役割が大きく、社内のラボや外部の装置メーカーで多様な機械・装置に触れながらプロセスを検討できる点に魅力を感じていました。
室内で話すN. K. 室内で話すN. K.
転職前、どんな課題感を抱えていましたか?
食品産業では、食の安全や生産効率などの観点から、原料と装置の適合性に厳密な検討が必要になります。同一の植物原料を使う以上、抜本的なプロセス改良がしにくいという制約もあります。このため多大な労力と時間をかけた検討成果が、装置への実装に至らないケースも多々あり、物足りなさを感じていました。
住友化学を選んだ決め手は何でしたか?
大阪での勤務を希望していた中で、たまたま住友化学の大阪工場で経験者の募集があり、異業界からも挑戦できると知り、面接だけでも受けてみようと応募しました。面接では、ラボでの実験成果を実機で再現する難しさなど、率直に技術者同士の会話ができ、相性の良さを感じました。また、仕事と家庭を両立できる環境かどうか、各種制度の利用実態を含めて具体的に確認したところ、休暇の取得やフレックスの活用など柔軟な働き方が可能だと分かり、入社を決めました。

前職との比較 — N. K.さんが感じた違い

住友化学
  • 業務の範囲を明確に定義

    基準書や手順書が適切に整備され、無理なく適応できる

  • 休暇が取りやすい

    複数メンバーで業務を分担・兼務する体制で、休暇が取りやすい

  • 教育リソースが充実

    化学工学から事務系の専門スキルまで、研修プログラムが充実

入社後、新しい職場にはスムーズに適応できましたか?
チームで業務を進めることに加え、キャリア入社の人材に対する教育体制が厚く、早期キャッチアップの助けになりました。キャリア入社の人材だけでなく、ジョブローテーションで新たに異動してくる人も多いので、未経験の人材を受け入れ、育てていく職場の土壌があるように思いました。他の工場から来たのか、私のように他社から来たのか、そこに大きな違いはなく、同等に受け入れてくれる組織です。チームや部門で実施される頻度の高い会議の場を含め、教育と実践の場がセットになっているので、誰もが早期に職場に慣れ、違和感なく業務を進めることができています。
ヘルメット姿でプラントの計器を確認するN. K. ヘルメット姿でプラントの計器を確認するN. K.

Part 2

仕事内容 — 何を、誰と、どう進めているか

研究と製造をつなぐ橋渡し役として、
プロセス技術を高め続ける

今の仕事内容を具体的に教えてください
工業化技術研究所のアグロ&ライフソリューション領域で、農薬の新製品の製造プロセス開発、既存剤のプロセス改善によるコスト最適化を担当しています。複数のテーマを横断的に俯瞰し、進行中の案件が滞りなく推進できるよう、社内の関係者と調整しながら実務担当メンバーと連携し、業務を進めています。
私たちのチームでは、研究部門が新しい農薬の合成ルートを見出して、「これで商品化できる」と判断した実験データを引き継ぎます。そしてパイロットスケールでの中間試験を実施し、取得データに基づいて基本設計書を作成、製造部門につないでいます。研究と製造の間に立ち、プロセス技術で両者の仕事がしやすくなるようサポートする、橋渡し役としての役割も果たしています。
チーム体制と仕事の進め方を教えてください

チームの体制は、マネジメント担当の課長、実務兼マネジメントの私、30代前半から新入社員までの実務メンバーという構成です。現場目線・実務目線を重視し、日々の検討を積み重ねて得られた結果を解析・検証しながら、適宜報告会を実施。検討結果の解釈や今後の進め方に問題がないかを確認しながら、工業化プロセス設計を完成させていきます。

ファインケミカルのプロセス開発では、反応釜を連結させて製造工程を模したプロセスを構築します。きめ細かい温度制御のもとに原料の混合・撹拌などを行い、最終的に農薬が合成されるまでをリアルタイムで監視。その間のデータを収集・解析して最適な反応条件を把握するとともに、起こり得るリスクを評価して工場での運転方法や安全対策を検討しています。
住友化学では、農薬に代表される食糧分野のビジネスを当面の成長ドライバーと位置づけ、新規剤の開発件数では世界でもトップクラスを誇ります。私たち工業化技術研究所のチームも、持続可能な世界の農業への貢献を目指して日々業務に臨んでいます。

職場の雰囲気と一日のスケジュールを教えてください
部署全体に温厚な人が多く、気軽に話しかけやすい雰囲気があります。皆さん仕事に対して前向きで、「なぜこのような現象が起きるのか」「どうすればできるのか」を突き詰めて考え、情熱を持って取り組むメンバーが多いと感じています。繁忙期には、チーム一丸となって目標達成に向けて粘り強く取り組む風土があります。
ヘルメット姿で設備を操作するN. K. ヘルメット姿で設備を操作するN. K.

Time Schedule

N. K.さんの一日(在勤日のスケジュール例)
7:30~8:30
出社
メール・ビジネスチャットを確認(対応が必要な順に返信)
8:30~9:00
チーム朝礼
実験の実務を担うメンバーにその日の業務ポイントを指示
9:00~10:30
担当業務
各テーマの進捗確認や、基本設計書の作成など
10:30~12:00
チーム内会議
担当テーマに関してチーム内で報告
12:00
昼休憩
13:00~15:00
実験場で実験内容を確認
チームスタッフと打ち合わせ
15:00~17:00
担当業務
担当テーマや既存剤の製造プロセスの合理化に向けたデータの取りまとめなど
子どもたちを保育所に迎えに行く場合は16時頃に退勤
17:20
退勤
18時には帰宅

Part 3

成長・やりがい — 入ってから、何が変わったか

「もの」を見ながら議論を重ね、
部署を超えた協働から価値を生み出す

仕事の中で「やりがいを感じる」のはどんな時ですか?
「こうした方が良い」と思う点があれば、主体的に提案でき、プロセスに組み込んだうえで実証まで行えることが工業化検討の醍醐味であり、やりがいを感じる時です。
ある新規素材を用いた肥料の工業化検討において、品質向上を目的に製造ラインの改良に取り組んだことがあります。過去にも複数のトライアルが行われ、十分な成果には至っていませんでした。そこで、愛媛工場へ繰り返し足を運び、現場担当者や協力会社の方々から意見をもらいながら課題を整理。その過程での議論をきっかけに改善アイデアを得て、ラボでの検証を経て実設備での確認まで実施しました。結果として、製品性能はこれまでで最も高い水準を達成し、その知見を活かしてさらなるコストダウン案も派生し、現在も検討を継続しています。
住友化学だからこそできた「挑戦」や「成長」はありますか?
私たち製造業では、実際に「もの」を見ながら話し合うことがとても重要です。入社後、社内連携が前提となる工業化技術研究所の実務をこなしながら、社内の仕組みや業務システムの習得に努めました。その際、各地の工場や研究所に足繁く通い、実務担当者間で対面してコミュニケーションを重ねることで円滑な関係を築こうと努めました。その過程で各部門の考え方や現場の視点を吸収することができ、自身の成長につながりました。また、細かい懸念点の確認なども組織横断で気軽にできるような関係性が生まれ、プロセス開発の品質が明らかに向上。ラボスケールからパイロットスケールアップ時には大きなトラブルが発生することなく工場での量産へ移行できるケースが増えています。
今後のキャリアビジョンを教えてください
入社してまだ3年ほどですので、当面は工業化技術研究所で新製品の立ち上げに携わり、自分が関与した製品をひとつひとつ確実に世の中へ送り出していきたいと考えています。新しいことに挑戦する気持ちを忘れずに、引き続き挑戦そのものを楽しみたいです。将来的には、製造現場での経験も積み、広い視野を備えた工業化のスペシャリストとして専門性を高めるとともに、今以上に若手の育成にも力を入れていきたいと思っています。
同僚とノートPCを囲んで笑うN. K. 同僚とノートPCを囲んで笑うN. K.

Part 4

転職して変わったこと — 働き方や生活について

業界は変わっても、勤務地と職種は同じ。
新しい業務にじっくりチャレンジできました

転職後、働き方や生活面で変わったことはありますか?

職種自体は前職と同じであったため、働き方に大きな変化はなく、通勤時間や残業時間、休日の取り方なども特に変わりませんでした。もともと大阪在住でしたので転居の必要もなく、生活リズムが大きく崩れなかったことは、新しい環境でのチャレンジを始めるうえで、個人的には非常に大きな安心材料でした。

前職では、海外工場の立ち上げを担当していた時期もあり、東南アジアを中心に海外出張が多い職場でした。現在は国内出張がメインであり、週末に「日本にいることができる」働き方になりました。プライベートライフは以前より充実しているといえるでしょう。

転職を考えている方に、伝えたいことはありますか?
Message
N. K.さんからのメッセージ
多くの優れた人材、時には世界トップレベルの研究者との出会いもある環境で、「あ、こんなものの見方があるんだ」と、知的好奇心を刺激されることの多い会社です。各地の事業拠点で対話を重ねて分かったことは、健全な議論好きが多いということでした。こちらが一つ問題を提起すると、皆さん自身の経験談や仮説を交えながら見解やヒントを返してくれます。歴史ある製造業でありながら、過去のやり方に拘泥せず、「今の理論から考えればこうだよね」と柔軟な発想でものづくりを考える人が多いことも、キャリア入社の人材の働きやすさにつながると考えています。
足場を背に微笑むN. K. 足場を背に微笑むN. K.
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