Cross Talk

住友化学の
ふつうの一日

並木道に立つクロストーク登壇者4人 並木道に立つクロストーク登壇者4人
住友化学の医療用オリゴ核酸事業では、マーケティング、研究、製造、品質保証等さまざまな部署が、一つの流れの中で緊密に連携し、プロジェクトを前に進めています。顧客の要望を起点に、研究が製法を開発し、製造が安定した量産を実現し、品質保証が製造から出荷に至るまでの品質を支える。先端事業でありながら、その現場にあるのは、派手な成功談だけではありません。試行錯誤、想定外、重圧、調整、そして「さらに良くできるはずだ」という執念。けれど、そうした日々こそが、この事業における“ふつうの一日”をつくっています。
そしてその先にあるのは、患者様のもとへ、最高の製品を確かな品質でお届けしたいという共通の思いです。

Talk Members

作業着姿で微笑むI. Y. 作業着姿で微笑むI. Y.
I. Y.
製造/技術スタッフ
大分工場 第三製造部
2023年入社
大分
作業着姿で微笑むN. S. 作業着姿で微笑むN. S.
N. S.
研究
アドバンストメディカルソリューション研究所
2025年キャリア入社
大分
作業着姿で微笑むS. K. 作業着姿で微笑むS. K.
S. K.
品質保証
大分工場 品質保証部
2015年入社
大分
スーツ姿で微笑むY. T. スーツ姿で微笑むY. T.
Y. T.
核酸マーケティングチームリーダー
ファーマソリューション事業部
オリゴ核酸部
2009年入社
大阪
※掲載内容は取材当時のものです(2026年6月)

医療用オリゴ核酸事業とは
医療用オリゴ核酸の一つに、ゲノム編集治療に用いられる長鎖核酸があります。病気の原因となる遺伝子などを切断・修復する革新的な治療を支えるもので、住友化学は、標的とする遺伝子をより高い精度で認識し作用する純度90%以上の長鎖核酸の量産技術の確立に世界で初めて成功しました。現在は、オリゴ核酸の開発と製造を一括して受託するCDMO(※)事業として展開しており、世界の製薬企業に製品を供給しています。

※CDMO: Contract Development and Manufacturing Organizationの略。顧客向けの製法開発、製造などの受託事業。

Talk 1

仕事の出発点は、相手の要望を知ること

まず、皆さんがこの事業でどんな役割を担っているのか教えてください。
Y. T.
私はマーケティングを担当しています。お客様である海外の製薬会社とやりとりをし、「『どのような品質』の、『どのような核酸』が、『いつ必要か』」という要件をすり合わせます。そこで決まった内容を研究・製造・品質保証の皆さんにお伝えし、プロジェクト全体を動かしていくのが役割です。
N. S.
研究では、Y. T.さんがつないでくださったお客様の要望をもとに、合成手法を検討・開発します。実際にラボスケールで合成したのち、サンプルとしてお届けします。また、お客様とのWeb会議に同席し、ケミストやサイエンティストの専門的な質問に答えることも重要な仕事です。お客様から評価をいただいて「もっと大きなスケールでほしい」となれば、工場設備での量産検討に入ります。
I. Y.
製造では、研究が開発したプロセスをもとに、現行の製造設備で実現できるかを確認しながら、製造条件を整理・検討していきます。大分工場にはオリゴ核酸に特化した製造ラインがあり、その製造ラインを有効に活用しながら、日々安定安全操業を行い、製品を形にするのが私のミッションです。
S. K.
品質保証部では、生産から出荷までの品質を守る仕組みを整え、最終的に「この製品はお客様に、そして実際に医薬品をお使いになる患者様にお届けして大丈夫」と保証するのが仕事です。問い合わせ対応や監査対応も担当しています。
テーブルを囲んで笑い合う4人の社員 テーブルを囲んで笑い合う4人の社員

Talk 2

新たな挑戦で見えた、現場の底力

最近の仕事で、特に印象に残っていることはありますか。
Y. T.
昨年度は、研究、製造、品質保証、販売が一体となって、複数のお客様に対応した連続生産をやり遂げました。とても印象に残っています。
この事業は、もともと「お客様に求められた時に、タイムリーに届ける」ことが重要です。その実現のために、お客様の要望に応えるために新たな生産手法に取り組む必要がありました。昨年は、そのやり方を初めて本格的に動かした年だったのです。
I. Y.
私も同じです。オリゴ核酸の製造プラントは2023年8月に製造を開始したばかりの新しいプラントです。今回の取り組みは、これまで経験したことのない製造方式で、試行錯誤の連続でした。製造条件の検討に加え、それを実現するための人の割り当てやスケジュール調整が本当に難しかったです。
製造現場としては、限りある生産資源をいかに有効に活用するか、その課題と徹底的に向き合う必要がありました。
S. K.
初めてのチャレンジだったので、思いがけない課題も少なからず出てきました。でも、そのたびに何が起きたのかを製造や研究の皆さんと話しながら整理して、品質にどう影響するかを評価できました。
品質保証だけで判断するのではなく、関係部署と一緒に品質への影響を真摯に考える。その積み重ねがあったから、最終的に患者様が安心して使用できる品質の製品を供給できたのだと思います。
N. S.
研究から見ても、連続生産の難しさを感じることはありました。物性の異なるさまざまな核酸を合成する中で、ラボと工場のスケールの違いで想定外の課題が生じることがあります。しかも連続生産ですから、その課題を即座に解決しないと後続の生産スケジュールが崩れてしまいます。だからこそ急いで原因を究明して対処する必要があり、それはとても大変でした。でも、その難題を現場でひとつひとつ乗り越えていくこと自体が、確実に次の案件に活きてきます。この経験の積み重ねが、チーム全体の力になっていると思います。
Y. T.
まさにそうですね。こちらとしても、案件を一つずつこなすというより、複数の工程をつなぎながら全体を動かしていく感覚でした。
今回の取り組みは、単に生産量を増やすための工夫というより、お客様が必要とする時に届けるための体制づくりです。だから、製造だけでなく、研究、品質保証、事業部がその都度立ち止まって確認すべきポイントを整理・共有しながら進める必要がありました。
このような状況だからこそ、昨年やり遂げることができたのは、現場の底力があったからだと思います。

Talk 3

離れていても、現場は近い

部署も勤務地も違いますが、どうやって連携しているのでしょうか。
Y. T.
研究、製造、品質保証の皆さんは大分で、私は大阪勤務なので、物理的には離れています。ですから、Web会議やチャット、電話を使って日常的に情報を共有するだけでなく、最初の段階で論点や前提をそろえて、同じ方向を向いて進めることを大事にしています。お客様の要望を起点に、研究、製造、品質保証が一つの流れで動いているので、最初に認識を合わせておくことが、その後の仕事をスムーズに進めるうえでとても重要なのです。できるだけ大分にも足を運んで、現場の空気感も自分の目で確かめるようにしています。
S. K.
品質保証の立場からすると、研究や製造で起きたことを、こちらが直接見ることができないケースもあります。だからこそ、製造で起きたことをきちんと伝えてもらい、研究でそれが品質にどう影響するかを整理してもらって、ようやく判断できることがあります。
単に情報を受け渡すのではなくて、判断に必要な材料を一緒にそろえていく。そういう関係があるから、品質保証としても安心して動けますし、お客様に対しても納得感を持って説明できます。
I. Y.
製造では、現場で少しでも気になることがあれば、すぐ研究や品質保証に相談します。たとえば製造中想定外の現象が起きたとき、その場で抱え込まずに、研究と一緒に原因を探りにいきます。
研究の方に設備を見てもらったり、逆に私たちが研究の状況を見に行ったりするのも、その違いを知るためです。ラボと工場ではスケールも設備も違うので、同じやり方では進みません。だからこそ、互いの現場を知りながら進めることが、次の改善につながっていると感じます。
N. S.
研究側としても、製造からのフィードバックがないと次に進めません。ラボでうまくいった条件でも、工場では同じようにいかないことがあります。だから、製造で起きた現象をもとに、「なぜその条件で課題が生じたのか」「次はどうすれば改善できるのか」をひとつひとつ考えて、プロセスを磨いていくのです。
製造からの情報があって初めて、研究も次の開発に進める。そういう意味で、この連携は“情報共有や相互確認”ではなく、“一緒に技術をつくっていく関係”だと思っています。
Y. T.
そうですね。また、お客様の声もできるだけ早く皆さんにお伝えすることも意識していて、皆さんに定期的にメールをしています。お客様にどう見えているかが分かると、社内でも次の打ち手を考えやすくなりますから。
S. K.
あのメール、うれしいんですよね。「お客様がすごく喜んでくださった」といった一言があると、やはりモチベーションが上がります。
I. Y.
現場でも、そういう声があると「さらに頑張ろう」と思えます。自分たちの工夫が、次につながっている感覚がありますね。
N. S.
研究も製造も品質保証も、それぞれ別の立場で動いているようで、やっていることは一つなんですね。現場で起きたことを見て、考えて、次に活かす。その繰り返しで、プロセスが少しずつ良くなっていく。
経験者採用として入社し1年足らずですが、住友化学ではそういった仕事での向き合い方が当たり前に根付いていることを日々実感しています。
身振りを交えて話すY. T. 身振りを交えて話すY. T. 笑顔で話を聞くS. K. 笑顔で話を聞くS. K.

Talk 4

“ふつうの一日”を支える働き方

皆さんが日々の仕事を安心して続けられる理由や、働きやすさを感じる場面について教えてください。
Y. T.
有給休暇は取りやすいですし、フレックスや在宅勤務も活用しやすいですね。出社や退社の時間に融通が利くので、仕事に集中しながらも、家庭や自分の時間もきちんと取ることができます。こういった切り替えがしやすい働き方ができるのはありがたいです。
S. K.
私も子どもの送り迎えがあるので、時短勤務を使っています。平日の学校行事にも参加しやすいです。
制度があることはもちろんですが、周りが自然に支えてくれるので、安心して働くことができます。
N. S.
私もフレックスを活用することで、病院や市役所に寄ってから出勤するなど、柔軟に対応することができています。また、研究チームは複数メンバーで同じ業務にあたるので、急な休みなどが発生した場合でも、全体の業務進捗が滞ることなく安心できます。
先輩方が育児休業や出産サポート休暇を積極的に取られているのも、この体制があるからだと思います。単に「休める」ということだけではなく、きちんと「メリハリをつけて働くことができる」ということをよく実感しますね。
I. Y.
製造は交替勤務の引き継ぎがあるので、朝は早めに出ることが多いです。ただ、午前休を取ったり、予定があれば早く退社したりと、有休やフレックス制度を柔軟に使えるのはありがたいです。
現場だと一定の時間に働く必要はありますが、その中でも調整しやすいので、無理なく続けられます。
S. K.
そういえば、事業所内保育所があることもありがたいですよね。私は他事業所から異動してきた時、子どもがまだ未就学児だったので、異動のタイミングで保育所を探すのが本当に大変で…。事業所内保育所があると、その負担がだいぶ軽くなります。
Y. T.
そのような支えがあると、働き方に余裕が出ますよね。
S. K.
ええ。だから、制度があるから休めるというより、安心して働けるからこそ、仕事にもより意欲的に向き合えるのだと思います。
N. S.
私も「意欲的に働ける。だからこそ働くのが楽しい」と感じています。福利厚生が充実していて、フレックスも使えて、しっかりと頑張りたい時には頑張らせてくれる。そのような環境があるのは、すごくありがたいです。
Y. T.
その感覚、分かりますね。
S. K.
働けるのが楽しい、っていうのは確かにありますね。

Talk 5

この仕事は、技術で応え、品質で信頼を築くこと

皆さんがこの仕事に向き合ううえで、大事にしていることは何でしょうか。
Y. T.
私が大事にしていることは、お客様から求められたものに、きちんとタイムリーに応えることです。必要に応じて複数の工程をつなぎながらでも、求められる時に届けたい。この事業は、お客様の要望を受けてから初めて動く世界です。だからこそ、ただ「できます」と言うだけではなく、実際にお届けするところまで責任を持つことが大事だと思っています。
I. Y.
製造としては、今あるやり方をそのままなぞるのではなく、さらに安定して、より良くできるところを考えながら進めることを大事にしています。新しい取り組みを経験すると、まだやれることがあると実感しますし、現場で工夫しながら積み上げていくところにやりがいがあります。決まった正解がないからこそ、自分たちで考えて形にしていく面白さがありますね。
S. K.
品質保証も同じで、単に仕組みを運用するだけではありません。核酸はまだ新しいモダリティなので、どう品質を保証していくかを考える責任は大きいですが、その分、最高の品質で患者様に届ける意義を強く感じます。
N. S.
研究としては、お客様からの要望を受けた時に工場で通用するプロセスを開発するだけではなく、あらかじめ価値のある技術を確立しておく仕事でもあると思っています。お客様からCDMOとしての技術を求められて委託を受けるわけですから、将来的に需要の高まる技術を予測し、業界をリードするレベルで技術を確立しておきたい。お客様の要望を受けた時には、自分たちの持っている技術をどう形にできるかが問われるのだと思います。
Y. T.
そうですね。結局、技術で応えられなければ、信頼は得られません。
お客様が必要としているタイミングで、必要な品質のものを届ける。期待に応えるために、どれだけ確かなものを積み重ねられるか。そこに事業のやりがいがあるのだと思います。
S. K.
しかも、品質保証というのは最終製品の品質が製品規格に合ってるという事実を保証することだけではありません。製造工程を適切に管理して品質を保証することはもちろんのこと、お客様や患者様に満足いただける品質をどう実現するかを考え、実現していくことも重要です。そうした品質を担保できてこそ、患者様に届ける意味があるのだと思います。
I. Y.
現場でも、単に出荷できたら終わりじゃなくて、「もっと良くできたんじゃないか」と常に考えています。
N. S.
研究も同じです。1回うまくいったで終わりではなくて、次の案件でどう活かすか、どう広げるか。
技術というのは、できた瞬間よりも、そこからどう磨き続けるかのほうが大事だと思います。そういった意味で、この仕事はずっと前を向いていける仕事ですし、考え続けなければならない仕事だと思っています。
身振りを交えて話すN. S. 身振りを交えて話すN. S. 笑顔を見せるI. Y. 笑顔を見せるI. Y.

Talk 6

この「ふつう」を支えているもの

住友化学ってどんな会社だと思いますか。
Y. T.
プロアクティブな考え方、仕事の進め方をする会社だと思います。今起きている事象だけでなく、プロジェクトや事業がうまくいくためにはどうすればいいか常に先回りして自ら行動を起こす。自ら考えて行動する方がとても多い会社だと思います。
S. K.
部署や立場が違っても、仕事を進めるうえでお互いの意見を尊重し合って話せる土台があります。
私自身、関係部署のメンバーとコミュニケーションを取りながらいろいろな意見を交わしつつ仕事を進めています。そうした中で、部署ごとに役割は違っても、仕事を進める時の向き合い方には共通点があると感じています。
N. S.
私がこの会社で強く感じたのは、担当者同士できちんとコミュニケーションを取るところです。
上司がチーム全体の方針を押さえつつも、プロジェクトレベルでは担当者同士で雑談・実験・判断をして、必要なことをその場で話し合う。仕事以外の雑談も含めて、自然に関係が続くのです。私自身転職して「こんなにもコミュニケーションが活発な職場があるんだ」と驚きました。それは単なる仲の良さだけではなく、仕事を前に進めるために、現場で考えを出し合う文化なのだと思います。
Y. T.
そういう対話の積み重ねがあるから、研究・製造・品質保証がそれぞれの立場から意見を出し合って、同じ方向を向いて進めるのだと思います。会議で決めるだけではなく、その前後も含めて考え続けるところに、この会社らしさがあります。
I. Y.
そうですね。そういう粘り強さが、この会社の進め方の中にあると思います。
並木道で4人が向き合い話す様子 並木道で4人が向き合い話す様子
Message

住友化学に興味を持たれた皆さまへ

Y. T.
住友化学は、自身の志向に合ったキャリア形成を支援してくれる会社だと思います。特定分野の専門性を徹底的に深めたい方には、そのための環境を整えてくれますし、私のように常に新しいことに挑戦したいタイプには、研究所や海外を含む事業部などさまざまなフィールドで挑戦する機会があります。
S. K.
幅広い事業領域があり、いろいろな部署が多様な仕事をしている会社です。私も研究から品質保証への異動を通じて、大きく視野が広がりました。多様な専門性を持つ社員たちとの関わりから刺激を受けますし、先端的な医薬事業にも携わることができます。興味の尽きないプロジェクトに取り組める幸せを感じています。
I. Y.
成し遂げたいことを周囲が決して否定せず、実現に向けて支えてくれる会社だと感じています。何かを成し遂げたい、挑戦したいという方と一緒に、技術者として高め合えたらうれしいです。
N. S.
ポジションに関わらずフラットに議論ができて、やりたいことに挑戦しやすい環境です。また、コミュニケーションが活発な社風ですので経験者採用で入社された方も馴染みやすいと実感しています。少しでも興味があれば、ぜひ経験者採用にご応募いただけるとうれしいです。
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